taro-h’s diary

たろログ

ブログです。近況報告とか振り返りとかとか

自己投資過剰社会

学生のころ、本にしようと思って書き留めておいたものです。

Dドライブで腐らせておくのも勿体ないので、冒頭部分のみかつ未完成ですが公開しようと思います。

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自己投資過剰社会

近年、書店で自己啓発本、ノウハウ本、資格本が目につくようになった。
次第にそれらは書店の目立つところに置かれるようになり、新書コーナーまでも席巻し、
書店の図書において大きな割合を占めるようになった。

私の居住地周辺の書店は「人気ランキング」などを掲載して、
自己啓発本の販売に積極的になっていると言える。実感として、
自己啓発本の市場はここ数年の間に急激な成長を遂げ、市場規模は
極めて大きなものとなっているように思われる。

ノウハウ本、資格本に関して言えば、日本人は揃って英語を身に着けようと
安価なコピーで大量生産されたCDを無料で試し、購入する。
その効率の良い学習の方法を記した図書はこれまたたくさん書店に並んでおり、
英語教室も盛況の報道をよく耳にする。
資格本も人気があり、人々は望ましいとされる資格の勉強本を購入し、
銀行振込を経て試験を受験する。お金の行き着く先は資格の企画をする
団体と、生産者として本に関わった人々である。

もちろん、就職において資格は、自分の能力を証明する極めて有用な手段となる。
新卒採用を数年後に控える大学生は、有利になるため揃ってTOEICに時間と
労力、金銭を費やす。

しかし、そうして新卒採用を迎えた大学生全てが、身につけた英語を使う
企業を希望するかというと、答えは否である。
大概の学生において、TOEICの点数は就活という不安要素を打ち消すための
安心材料となる。あるいは、他の学生に対するステータスともなりうる。
または、自分への自信の根拠となる。

社会人の、資格取得においては、後者2つとしての面が強くなる。
仕事における法律関係、規約のため必要な場合は除くが、例えば
英語の必要のない業務に従事する者の英語資格取得などである。

もしただ単に英語圏の人々と会話がしたいのであれば資格などは不要である。
モチベーションアップの意義はあろうが、資格を狙う彼/彼女は
確実に、周囲の人間の評価アップ、自分への自身の根拠のための資格を
求めているのである。

ノウハウ本についても同様である。
ただし、人間関係に関する本については、上記に加えて別の事情が伺える。

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今は少し考え方がずれましたが、根本は変わってません。

気が向けば追記して更新しようと思います(と言ってやった試しがないけども)